監督挨拶

大学は「人生の目的」と出会う場と考えます。

自分の人生が誰のため、何のためにあるのか。そのために今、何をしなければならないのか。その本質を心の奥底から引っ張り出すところ、それが大学です。

「知育・徳育・体育 三位一体による医療人としての全人格の完成」が我が大学の建学の理念、つまり目的ですが、これは医療人に限らず人の道を歩む上でとても大切なことだと思っています。

最高学府の大学で誰と何を学ぶのか。

それはどんな選択をするかで変わってくるでしょう。

それまでの中学校や高校と違い、ある程度選択の自由がある大学だからこそ、選択の質の重要性が問われるのです。

野球部という組織のなかでの活動においても同じです。

野球は一人では出来ません。試合をするにも相手チームがいなければ出来ません。そして、道具も準備も必要です。また勝つことも負けることもあるでしょう。いや、負けることの方が多いかも知れません。

そんな野球を通して出会った仲間とのご縁を育みながら、周りの全てに感謝し、時間と感情のマネジメントをしながら、単なる試合の勝ち負けではなく、プロセス管理を実践し、そこから「在り方」と「やり方」を学ぶことが大切です。

そうは言っても現実はそう甘いものではございません。上手く行かないことだらけです。その上手くいかないことに負けの価値を見いだし、糧とし、問題解決が出来る優しく逞しい学生たちが育つ環境を学生たちと共に創っていくことを硬式野球部は目指しております。

学生たちは専門的な講義や実習が多く、どうしても練習をする時間が限られます。

だからこそ、そこに挑戦し両方のプラスαを得るという、少し欲張りな望みを持ってやっていますし、やれば出来ると思います。それが出来た学生たちは自信が付き自己概念が高まり社会に羽ばたいてからも周りを輝らすことが出来るようになるでしょう。

学生たちには無限の可能性があります。その可能性を見出せるようスタッフ一同、「愛」と「信頼」を土台とした活動をして参ります。

そして、学生スポーツの意義を明確にし、その責任を果たしていく所存です。

頑張る選択をする学生たちに未来永劫、いい「運」が行ってくれることを心から願いご挨拶と致します。

北海道医療大学硬式野球部
監督 蓑輪 隆宏